映画「ヘルタースケルター」あらすじ

主人公の「りりこ」はその美貌や抜群のスタイルによりモデルや女優として活躍するトップスターです。大企業の御曹司であるイケメンな彼氏「南部」がおり、華やかで誰もが羨む生活を送っています。しかし、りりこには秘密があります。実はりりこの美しさは全身整形によってつくられていたのです。りりこは整形の後遺症に怯えると共に、いつか今の美しさや若さが失われてしまうことに対して強い恐怖をもっています。そんな中、同じ事務所に新人の「吉川こずえ」の人気が急上昇します。こずえは生まれながらにして美しく、美に対する執着もありません。そんなこずえに対してりりこは妬み、激しい嫉妬心を抱くと共に、自分が世間から忘れられてしまうのではないかといった焦りを感じます。また、恋人の南部が電撃結婚を発表します。相手は社長令嬢であり、りりこのことを愛しているものの形だけの制約結婚でした。りりこは憤り、その対象は婚約者の女性に向けられます。りりこのマネージャー「羽田」とその彼氏「奥村」と体の関係をもったりりこは、2人を奴隷のように扱います。りりこの命令によって、羽田と奥村は婚約者の女性に硫酸を顔面に掛けるように命令します。りりこに逆らえない2人はそれに従います。
りりこの美容手術を行ったクリニックは、違法な手術を複数行っており様々な容疑がかかっていました。検事の「麻田」はこのクリニックをどうにか起訴しようと調査しています。りりこを見た麻田は整形にいち早く気が付きます。クリニックの患者の自殺者が相次ぎ、麻田はりりこに会いに行きます。りりこに証言台に立ってほしいということをダイレクトに伝え、整形に関する資料をりりこへ手渡します。
精神的に追い詰めらたりりこは、違法薬物に手を出すようになり量も増加し、意識が朦朧としたり幻覚が見えるようになったりするようになります。そんな中、羽田はりりこの部屋で麻田から渡されていた資料を見つけ整形について知ります。羽田はその資料をマスコミへ送り、クリニックの件が表沙汰となります。それと共に、りりこの全身整形の事実も世間に知られることとなり、記者会見を開くこととなります。その記者会見でりりこは真っ白なドレスで登場し、自身の右目をナイフで刺します。りりこは都市伝説化された存在となります。
こずえは相変わらずの人気である日、海外に撮影に行き、ショーが見られる店へ行きます。そこの店の裏で右目に眼帯をしたりりこを見つけ話が終わります。

映画「ヘルタースケルター」感想

「美容」という女性であれば多くの人が関心を持ち美しくなりたいという欲求、こんな女性になりたいといった欲望がりりこという存在を作り出しているのだと思います。若さも美しさもいつかは失ってしまうと誰もが分かっていることですが、どうしても執着してしまうその気持ちが痛いほど理解できます。また、「女性にとっての幸せとは何だろう?」と考えさせられます。全身整形によって手に入れた美貌によって誰もが羨むような生活を送るりりこであっても、愛する人と結婚が叶わず、日々恐怖や不安を感じながら生活をすることが幸せなのでしょうか?美しくなることと幸せになることとは別物なのかと考えさせられました。まず監督が写真家の蜷川実花さんということもあり、とにかく映像がとてもきれいで見入ってしまいます。個性的な部屋、流血するシーン、薬を大量服用したりりこがラリったようなシーンがありながらも、どのシーンも美しく芸術的です。キャストも豪華で衣装も綺麗で、映像を見ているだけでも楽しめる作品です。